元気に楽しく生きたい

抗うつ剤なしでパニック障害と闘う生活記録

留学でパニック障害を乗り越えた

#05

 

半年間、それなりにいろんなことに取り組みながらもパニック障害と向き合ってきてだいぶ体調が良くなった頃、私は予定をしていたイギリス留学へと旅立った。

 

期間は10ヶ月。

旅行以外で行くのは初めてである。
留学の様子はyoutubeやインスタグラムでもアップしてるので気になったらぜひ見て欲しいが、パニック障害については触れていないのであくまで補足の情報だ。

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留学前の準備として、心療内科では1年分の漢方薬を処方してもらった。
これは裏技として月の代わり目に二回受診してあまり飲まずに数ヶ月分出してもらう形だ。医者と相談してなるべく多く持っていけるようにした。
量的に不安だったので英語の薬の証明書みたいなものも印刷した。(ツムラ漢方薬だったので検索してツムラが発行している英語の説明書をDLして印刷)

 

しかし私の不安はまったく的中せず。
行くことを楽しみにしていた私は、なんとイギリスでパニック発作が起こることも、よぎることすらなかったのだ!

1年間、いやその後も考えると2年半以上1度もなかったのでこれは完治と断言して良いと思う。

 

留学中、日本ではめったにひかなかった風邪はたくさん引いたし、コロナにもかかった。
その弱った状態でも心が不安になることはなかった。
イギリスでコロナのワクチンも接種し、副反応もひどかったし、緊張したり不安になる場面も多かったと思う。
異国に旅行しに行って飛行機がストライキで飛ばず、夜ホテルを必死に探したり、飛行機に乗り遅れて空港で一夜を明かしたり、スマホを盗まれたりといろんなことがあり、日本の満員電車よりもはるかにパニックになるような出来事が多かったにもかかわらず、パニック発作のようなパニックにはならなかった。


コロナにかかった時なんてイタリアの旅行中だ。
イタリア語もわからないし、イタリアで倒れてもどうにもならない、戻ったってイギリス、病院にかかるのも億劫で悪化したら死ぬかもしれないなんて状態でもわりと大丈夫だった。(症状は辛かったが病院にすら行くことなく自力で治した)

 

そこそこ気が張っていたのもあったのかはわからないが、仕事をしていなかったことと、ずっと憧れだったイギリスで生活をしていること、それだけで心が満たされていたように思う。
いわば療養のような環境だったのかもしれない。
日本にいるストレスとは違ったストレス。でもそのストレスは私にとっては全てが新鮮で、なんの特別でもない日々の買い物や散歩が、言語や国が違うだけで特別な気持ちになれたからだろうと思う。

 

そう、仕事をしているということは内容が忙しかったかどうかに関係なく、「所属していること」自体で責任感が発生する。
それだけでストレスは溜まっていくのだ。どんなに楽しくても、だ。

そこから解放されていたことは、なんのしがらみもなく羽が伸ばせたということ。

 

そして物理的に遠い国にいるということも一つ自由になれた気がしていた。
人との連絡の頻度である。もちろんSNSを更新したり、家族と通話したり友達とLINEをしたりはあったが、時差があるため明らかに頻度は減った。そして遊ぼうという約束もできないわけである。
しかし現地では遊ぶことができるため、日本を忘れて楽しむことができた気がした。
(日本に嫌な思いがあったわけでは全くないが)

 

そこで楽しく過ごしながら、帰国し、私は2023年の5月から現在の職場であるIT企業へと転職をした。

はじめての転職活動も、始めてから何社か受けたが3週間くらいで内定をいただき、スムーズだったように思う。ちなみに業界は全く異なるが夢のためにしっかりと筋が通った理由だったためキャリアチェンジでもスムーズだったのだろう。
帰国後ゆっくりと休みたい気持ちもあったが、お土産を渡しに20人以上の友人や元同僚と会い、ふらっと京都に一人で旅行に行き、その後転職活動をし、決まり、とあれよあれよとあっという間に転職先での生活がスタートしていた。

留学で正直お金もなかったため、すぐに職が決まったのは嬉しかったが、十分に休まずにそのまま走ってしまったことが、もしかしたら後々のパニック障害につながっていたのかもしれないと今は思う。

 

次回の記事からは今闘っているパニック障害について話していく。