元気に楽しく生きたい

抗うつ剤なしでパニック障害と闘う生活記録

有給を使って自主休職してみた1週間

 

#09

 

SSRI(抗うつ剤)の副作用に耐えられなくて漢方薬に変えてもらったことで、副作用としてでていた症状からは解放されたものの、一度寝たきりの生活になってしまったことから、薬を飲む前よりもはるかに具合が悪かった。

 

一応リモートで仕事には戻ったものの、正直ビデオ会議以外の時間は虚無である。

頭が全く回らない。集中力が散漫し、あれもこれもやらなきゃいけないけど何からやればいいんだっけ、状態。

 

正直アルバイトたちのディレクションで精一杯だった。(動いてくれてることに対しての確認や質問に答えて指示する感じ)

私が何か考えて動くということが難しかったように感じる。

 

そしてこの頃からいろんな異変に気づき始める。

 

まず「倦怠感がものすごい」

体がとにかくだるい、寝てても起きても歩いても何してても体重が10キロくらい増えたよう。

横になれば楽になるとか、そういう話ではなかった。何してもだるいので当然気力など湧かなかった。

 

そして「時間で縛られることにストレスを感じ始める」

これは「何時から仕事開始」だとか「何時に会議がある」とかのことだ。この時間にこれをしなければいけないということにひどくストレスを覚えるようになった。
人間は元々あるだろう。仕事だって「いつ始めてもいいよ」と言われるのと「9時からね」と言われるのじゃ心の負担が全く違う。

特に責任感が強い私のようなタイプは、体調が悪くても人と約束した予定があればそちらを優先してしまう癖がある。

 

だが逆に、自分との約束は疎かにすることが多かったため、人と予定を入れることで自分もしっかり動けるから今までは良いコトとしていた。

 

しかし、この体調になってからは、ちょっとした時間の決まりでも、ものすごい負担になっていた。

例えば私は9:30からビデオ通話がある。
雑談や仕事の内容の確認などの軽いミーティングなので気負うことも全くないのだが「9:30からミーティングがあるから、それまでには笑顔を作れるぐらいの体調の自分を用意しなければ」という思考になっていた。

 

9:30から仕事は始められても、誰もいない部屋でカタカタパソコンに向かい始めるのと、モニター上とはいえ人とカメラ越しに話すのでは私の使う気力に大きな差があった。

「化粧をして、体調が悪い顔をせず、みんなに心配もかけないように、雑談もするし笑えるような私」を用意するという意識だったため、その前の時間はとにかく横になったり、頑張って外を散歩したり、一通り吐き気でえずいたりと整えるのに必死だった。

 

さらにこれがわりとしんどかった「聴覚過敏と色彩過敏」

なんだかある時からふと気になった。
生活音が気になる、不快。
テレビの音が、人の話し声が、コップをテーブルに音が、全てが響くような、つんざくような音に聞こえて不快だった。

正直仕事のビデオ会議も、だいぶボリュームを下げていたし、ずーっと話されると声でめまいが起こる始末だった。

 

色彩は、なんか目に映る色が彩度200%って感じ。
鮮やかすぎて目がチカチカするって感じだろうか。色彩過敏自体はそんなにひどくなることなく治ったが、聴覚過敏は日常生活がちゃんと送れるようになる5ヶ月くらい、闘うことになる。

 

5月末〜6月中旬まではずっとこんな感じだった。

 

他に試したことといえば、

「朝日光を浴びること」

 

起きたらまずベランダに出て座って日光を浴びるようにした。

最初は5分、次第に15分くらい。

スマホのゲームやりながら座っていた日もあるし、寝転んだりしてた時もあった。日焼けは一切気にせずとにかく日光を浴びた。

 

この頃ではほとんど変化はなかったように思う。

それでも日光を浴びることでセロトニンが分泌されるなら、と今まで取り損ねた日光を取り返すかのような気持ちで太陽の光を外で浴びた。

 

また、外の散歩も昼間や夕方になる日もあったが、リモートワークの日なんて1歩も外に出なかった前と比べると5分でも10分でも外を歩くようにして気分転換になったと思う。

 

自律神経を整えるようなゆったりヨガも気が向いたら行っていた。

 

しかしもちろん無理して仕事をしている状態なので回復を実感することはなかった。

そんな中友達と話したり上司と話してでた答えは、「思い切って少し休んでみる」だった。

 

確かに私は、仕事をすると仕事以外でも頭にたくさん考えが浮かび、脳が全く休まってない自覚がある。

というか24時間で脳が休まってる時なんてないという感じだった。寝てても夢はたくさんみるし、起きてもしっかりと覚えていて、夢日記もつけられるほどだ。たまに長編映画のような別世界を旅していたようなほど内容が濃い時もある。起きたらむしろ疲れている、なんて当たり前だった。

何をしてても頭では何か考えてるし、考えようとしなくても勝手に動いてるイメージ。

ならばいっそ、「仕事のこと」を一旦忘れて、「休む」ことに集中してみるのはどうか?という発想である。

 

試してみようと、有給を使って1週間休ませてもらうことにした

 

期限があることで、休むことに集中しようとした。

1週間限定の入院してみたいなイメージ。

 

さあ、しっかりと休むぞ!なんて思っていたが、いざ休むとなると、どうしていいかがわからない。

 

とりあえず寝る?と思いながらも睡眠のリズムはなるべく崩さない方がと思い変えず、朝ごはんも食べるようにする。

昼過ぎまでは何もできない。

ご飯を食べ終わってそのままアニメやYouTubeを見てもう昼。昼ごはんを食べてお腹がこなれるまで動画をみたらもう夕方、みたいな感じだ。

それか昼寝をしてしまう日もあれば、ベランダにサマーベッドを出して適当な雑誌を読んでみたりした。

 

雑誌も「一人時間の素敵な過ごし方」みたいなテーマのもの。いわゆる丁寧な暮らしをしているような、時間にゆとりがあるような、リラックスできるタイプの内容のものを選んだ。

 

そんなこんなで、何かたいしたことをせずあっという間に1週間が終わってしまった。

 

気持ち的には「もう少し続いても良かった」と思った。

今回は「休む」と思っていたから、雑誌を読むとか動画をだらだら見るとか昼寝をするといったいわゆる「生産性のないこと」をしても罪悪感がなかった。

ただ、仕事をしてるいつもの私だと隙間時間でもあれば生産性のあることを詰め込んでいたから、罪悪感だらけだった。睡眠すら「今日なんもできてないのにもう寝るなんて!もったいない」と本気で思っていたし疲れて寝たことに後悔すらしていた。

 

それが、「こんな生産性がないことをして過ごしてもいいんだ」と思えるようになったのである。

というか「こういうゆったりと、【やらなきゃ】から解放された時間を過ごすのも悪くない」という感じだろうか。

 

そこでまた仕事にも取る。

6月も終わろうかというところで、リモートワークなのに私の体調は悪くなる一方だった。

少し休んで、休む生活を覚えてしまったせいもある。この職場に来てからずーーーっと気が張っていたとすれば無理やり休みを入れて少し緩んだと言う感じだろうか。

 

なにより、朝起きた時の吐き気が強く必ず何度かえずいてしまう。嘔吐はしないが、とにかく何か、拒否反応のようだった。食欲もなくなり、また食べれなってくる始末。おまけに聴覚過敏も結構なストレスだった。

 

休職した方がいいかもしれない。

そう思い上司に相談して病院に行くことにした。

 

7月頭の出来事である。

 

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